SPEC BASELINE
ソースコード仕様書一致性検査
設計意図と実装のズレを、全件・根拠つきに突き合わせます。
ソースコードを読み、既存の設計書と同じ章立て・書式で、比較の基準になる設計書を作ります。内容はコードを基準に取り、既存の記載は写しません。返却は Markdown で、行単位で比較できます。
「設計書にはこう書いてあるが、コードはそう動いていない」箇所を、両側の原文を引用して洗い出します。重大度(高・中・低)と確度、どちら側を直すべきかまで判定します。
設計意図と実装のズレは、探しに行かない限り出てこない
改修のたびに少しずつズレても、システムは動き、テストも通ります。障害にならないので、気づく機会がありません。見つからないのは注意不足ではなく、次の三つが重なるからです。
処理は流れ、テストも通る。障害として表に出てこない。
日本語の記述とコードは、そのままでは比べられない。
数十万行規模のコードを、人手では追い切れない。
AI と経験者の分担
工程の順序と再試行はプログラムが持ちます。AI は「生成」と「検証」を担い、経験者の確認は判断が分かれる箇所と抜取に絞ります。
お預かりするのはソースコードと既存設計書の見本だけで、稼働中のシステムや DB には接続しません。原本からは章立て・列・行の枠だけを機械で取り出し、値は AI に見せません。
生成する AI と検証する AI は別で、検証は別の会話・別のエンジンで動きます。機械が判定するのは形式と証拠だけです ── 結論の当否まで機械の合否にすると、AI は指摘そのものを減らして通そうとするためです。判断が分かれるもの・影響が大きいもの・抜取分だけを経験者が確認し、確定してから帰責と重大度を判定します。
全件に届いて、根拠が原文のまま残る突き合わせ
人手だけでは規模に比例して長くなり、AI にそのまま作らせると裏が取れません。この二つを避けるために、突き合わせる枠と根拠の出し方を先に決めてあります。
突き合わせる単位は、原本から取り出した枠 ── 章立て・列・行です。その全行について、設計書側の記述とコード側の事実を 1 行ずつ照合し、食い違った行だけが差異として残ります。
読む作業を人の時間から切り離しているので、数十万行規模でも一巡できます。探さなかったから出てこなかった、が起きません。
差異 1 件には、設計書側の出典(シート名とセル番号)とコード側の出典(ファイル名と行番号)が対で付き、どちらも原文をそのまま引用します。読み手は同じ箇所をその場で開いて、成り立つかどうかを自分で確かめられます。
重大度と確度に加えて、どちら側を直すべきかまで判定します。手元の情報だけでは決められないものは断定せず、「要確認」として残します。
言語ごとの解析器に頼らないので、社内独自言語、各種の定義ファイル、コード生成器の出力、旧世代の 4GL も対象です。
層構成と書式の対応が取れれば、同じ手順で進められます。一覧に無い言語も、少量のコードで判断できます。
見本が 1 種類あれば規約を起こせます。まったく残っていない場合は、書式と実装から比較の骨格をこちらで取り決めます。
お預かりするのはソースコードだけ。稼働中のシステムや DB に接続しないので、稼働への影響が無く持ち出す範囲も明確です。
事前に整えていただくものはありません。
比べる材料をコードから取る方式のため、運用手順や外部システム側の取り決めなど、コードに現れないものは対象外です。環境変数など実行時にしか決まらない値も同じです。
手元の情報だけでは修正すべき側を判定できない差異は残ります。下の実施例では 101 件中 14 件がこれにあたり、推測で断定せず「要確認」としてお返ししています。
本ページでご案内している範囲は、比較基準の作成・差異検証・重大度と帰責の判定までです。その先の影響分析・修正案・テスト観点への展開は、範囲を決めたうえで個別にご相談ください。変更のたびに自動で再検証し続ける「継続保証」は今後の構想で、いまお出しできる範囲には入りません。
約 52 万行のシステムで出てきた件数
1 案件で実施した結果です。対象は Java / Spring Boot 構成、約 52 万行の稼働中システム。件数はすべて実際の出力値で、事例は匿名化しています。
比較基準の設計書と、検出した差異
| 比較基準の設計書 | 差異 高 | 差異 中 | 差異 低 | 差異 計 |
|---|---|---|---|---|
| 8 本 | 13 | 46 | 42 | 101 |
2026 年度に実施し、成果物はお客様の検収を通過しています。件数は実際の出力値です。
どちら側を直すべきか(全 101 件の判定内訳)
全件について修正すべき側を判定します。判断できないものは推測で断定せず「要確認」として残します。
この実施例で得られたもの
NEXT
ご相談は、担当者までご連絡ください。
対象を一つ指定いただければ、成果物とその検証レポートを実物としてご提示します。
この方式が有効かどうかは、件数の説明ではなく、ご自身のシステムから出てきた成果を見ていただくのが最短です。
対象を一つお知らせいただくところから始まります。