LEGACY SYSTEM AI STUDIO

HyCortex / レガシーシステムAI工房

大規模レガシーの保守で分かったことを、組織の資産として残し、AIに正しく使わせます。

OUTPUT #1
版と公開範囲を持つ四つの資産

既存のリポジトリ、設計書・手順書・帳票、過去の対話を取り込み、コードグラフ・LLM Wiki・スキル・対話メモリという、版と公開範囲と装備先を持つ資産に変えます。

OUTPUT #2
資産を装備したコーディングAI

既存の接続先をプロキシへ向けるだけで、Claude Code や Codex などのコーディングAIが、セッションの開始時にその資産を装備した状態になります。プロトコルは変わらず、プラグインの開発も要りません。

領域

開発手法(開発の全工程に、AIを組み込む)

対象

長期運用で有識者が抜けつつある大規模システムを、いまの体制のまま保守・改修し続けなければならない開発部門と保守部門

キーワード
コードグラフLLM Wiki対話メモリプロジェクト専用スキル
01 ISSUE

知識の置き場所が人であるかぎり、保守の工数は減らない

止めているのは技術スタックではありません。経済産業省が2018年の『DXレポート』で示した「2025年の崖」── 既存システムの老朽化と複雑化により、2025年以降に最大12兆円/年の経済損失が生じうるという試算 ── は、刷新しても形を変えて残ります。現場では次の四つが同時に起きています。

RISK 01
有識者依存

禁則、例外、過去の障害の経緯は、コードにも設計書にも残りません。頭の中に持っている人が退職・異動した時点で消え、残った人は同じ調査をやり直すことになります。

RISK 02
ブラックボックス化

数十万行から数百万行の中で、どこを直すとどこが動くのかが見えません。現行踏襲のつもりで見誤ると、そのまま品質事故になります。

RISK 03
設計書と実装の乖離

契約と検収は設計書で行うのに、実装だけが先へ進みます。項番と実装が食い違ったまま、どちらが現行なのか誰にも言えなくなります。

RISK 04
規約のプロジェクト固有性

命名、禁則、帳票の様式は案件ごとに違います。手順が人についたままなので、担当が代わるたびに覚え直しから始まります。

02 PROCESS

資産をそろえてから着手し、作業のたびに資産が増える流れ

最初の仕事を「プロジェクトの再学習」にしないために、必要な資産を先に用意してから作業へ入ります。作業で分かったことは、その場で資産へ戻ります。

資産のオンデマンド配備 必要な資産を先に用意してから、作業に入る(一度きり) 既存リポジトリを取り込む コードグラフを構築 記号・呼び出し・影響経路・ファイル要約 設計書・手順・帳票を取り込む LLM Wiki を構築 ページ・リンク・要約 過去の対話・手順を取り込む スキルと対話メモリを抽出 暗黙の好み・禁則の抽出 人が中身を確認し、 公開範囲を決める 役割ごとに装備 調査・実装・レビューが同じ資産から 見せないものは装備しない AI が担う 人が判断

取り込みが終われば、コードグラフと LLM Wiki は非同期で使い始められます。三本の道がすべてそろうのを待つ必要はありません。

関門では人が中身を見ます。公開できないと判断したものは装備しないので、自動で全公開にはなりません。

日常循環 作業のたびに資産が増える 改修チケット 新しい依頼 装備された資産で 調査・実装・レビュー 次のチケット 循環のトリガ 通った手順 → スキルへ 決めた禁則・事実 → 対話メモリへ 設計・コードの差分 → Wiki とグラフへ 二周目は「既に分かっていること」の再発見から始まらない 人が判断 外へ渡すもの

メモリを持たないループは、同じ調査を速く繰り返すだけになります。還元の一歩が、この流れの要です。

03 STRENGTH

次の改修が、前回の調査から始められる仕組み

01 の四つは、どれも「知識の置き場所が人である」という同じ原因から出ています。置き場所を資産へ移すと、引き継ぎは前回の続きから始まり、調査は全文を読まずに済み、いま使っている道具も替えずに済みます。

POINT 01
担当が代わっても、禁則と決定は残る

対話メモリは、好み・事実・決定・禁則を階層に分けて持ちます。チャットの履歴に頼らないので、セッションを切り替えても、担当が代わっても、同じ前提から再開できます。

「旧認証はモバイルがまだ使っている」のような、資料のどこにも書かれていない前提を、人が毎回口で伝える必要がなくなります。有識者の頭にあった禁則が、退職や異動で消えなくなります。

有識者の頭の中にあった禁則・決定・例外を階層化した対話メモリへ移し、担当が代わっても同じ前提から再開できることを示す図
POINT 02
全文を読まずに、直すとどこが動くかを辿れる

コードグラフは、記号・呼び出し関係・影響経路をコードの構造として持ちます。改修の起点を指定すると、そこから辿れる先を階層をさかのぼって並べ、要対応・要確認・影響なしの三つに分けて返します。

数十万行から数百万行を人が読み通す必要はありません。ファイルごとの要約も併せて持つので、はじめて触るモジュールでも、そこが何をしている場所なのかを先に把握できます。

改修の起点から呼び出し経路を階層で辿り、要対応・要確認・影響なしの三つに振り分けることを示す図
POINT 03
いま使っているコーディングAIを、置き換えずに装備する

新しいIDEを全員に配る話ではありません。既存の接続先をプロキシへ向けるだけで、Claude Code や Codex などが、セッションの開始時にスキル・Wiki・グラフ・メモリを装備した状態になります。プロトコルは変わらないので、プラグインの開発も要りません。

コーディングAIを開かない人には、コンソール上のチャットアプリという別の入口があります。調査・運用・レビュー・協力会社が、同じ Wiki と同じグラフを根拠に質問できます。入口は二つでも、成果はどちらもスキルとメモリへ戻るので、ナレッジは割れません。

既存のコーディングAIとチャットアプリという二つの入口が、同じ四つの資産を装備し、作業の成果がその資産へ戻ることを示す図

四つの資産 ── 何を構造にして、何ができるようになるか

資産は保存されたファイルではありません。版と公開範囲と装備先を持ち、所有者と状態で管理して、必要なら取り下げられます。

コードグラフ コードの構造・呼び出し関係・影響範囲。改修の前に「直すとどこが動くか」を辿れる
LLM Wiki 設計書・手順・運用資料を、リンク付きのページと要約へ。項の現行をページとして読める
スキル 手順・検証・適用範囲・版。詳細設計、差分、チェックリストを現場の書式のまま繰り返せる
対話メモリ 好み・事実・決定・禁則を階層化。資料のどこにも無い前提を、毎回人が言わなくてよい
前提と構成
コンソールはお客様の環境に置き、コード全文を常には送りません

資産の管理、組み分け、権限、装備の設定は、お客様の環境に置いたコンソールで一元的に行います。

LLM を呼ぶのは抽出・要約・回答のときだけです。コード全文を常に外へ送る作りにはなっていません。

公開範囲は資産ごとに、本人だけ・チーム・限定・エージェントの4段で決めます。所有者・版・状態が付いているので、あとから取り下げれば装備先の複製も外れます。

できないこと
ここは本ソリューションの仕事ではありません

コーディングAIそのものは当社が作るものではありません。置き換えるのではなく、土台として資産を装備させるところまでを担います。応答の品質は、お使いのモデルに依存します。

取り込んだものが自動で全員に公開されることはありません。人が中身を見てから装備する手順を挟むので、そのぶんの工数はかかります。

定量評価を行ったのは、導入済み4現場のうち2現場です。残る2現場は調査と成果物作成の日常業務で継続して使っていますが、測定は行っていません。

現場Aの数字は工程全体の効果、現場Bの数字はコーディングAI単体との差分です。口径が違うので足し合わせられません。「独力対応までの期間」は体感であって、計測値ではありません。

04 RESULT

4現場での導入と、うち2現場で測った効果

導入済みは4現場、定量評価を行ったのは2現場です。工程全体で測ったものと、コーディングAI単体と比べたものを、混ぜずに並べます。

現場A ── 大規模パッケージ保守で、工程全体を測った

領域と指標 導入前 → 導入後 効果
仕様調査 ── 現行仕様の調査時間10H/件 → 6H/件40% 短縮
コード品質 ── レビュー指摘密度(CDI)5.78 件/KL → 3.89 件/KL32% 改善
生産性 ── 詳細設計書作成〜実装完了0.55 KL/人月 → 0.72 KL/人月30% 向上
手戻り ── 指摘対応時間(CD)12.75H/KL → 7.5H/KL41% 削減
立ち上がり ── 独力対応までの期間1年以上 → 3ヶ月体感

十数年運用の大規模パッケージ保守(VB.NET/C#、約12,000 KL)での実測値(2026年8月時点)。調査時間は5件の平均です。「独力対応までの期間」だけは計測値ではなく担当者の体感で、資料でもそう明記されています。KL は1,000行、CDI はレビュー指摘密度、CD は指摘対応時間を指します。

現場B ── 大規模 Java レガシーで、コーディングAI単体と比べた

作業 効果
プロジェクト専用スキルの構築2ヶ月 → 3週間
専用スキルを使ったコード作成約1.5倍(50% 向上)
専用スキルを使ったテスト仕様書の作成30% 短縮
コーディングAIへの1回の問い合わせトークン35% 削減
依存関係の調査時間50% 短縮

250万行超の Java レガシーで、第三者のコーディングAIに本ソリューションを接続し、AI単体の状態と比べた実測値(2026年8月時点)。上の現場Aは工程全体の効果なので、口径が違います。足し合わせないでください。

導入の規模

4 現場
導入済みの現場。いずれも長期運用の大規模レガシーで、VB.NET・C#・Java が中心です(2026年8月時点)。
2 現場
上の2つの表の定量評価を行った現場。残る2現場は、調査と成果物作成の日常業務で継続して使っています。
4 種
資産の種類。コードグラフ・LLM Wiki・スキル・対話メモリが、版と公開範囲と装備先を持って管理されます。

NEXT

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